2月15日の短歌教室用として下記の3首を提出した。
(1) おかさんありがとうとの幼子(おさなご)の手紙を見つつ二人をしのぶ
一昨年の12月に亡くなった二男が、幼稚園の時にこれも昨年の2月に亡くなった妻、すなわち自分の母親あてに書いた手紙がある。日付がないので詳しくはわからないが、多分母の日か妻の誕生日に幼稚園で書かされたものだと思うが、「おかあさんありがとう」の幼い字が読める。その手紙を見ながら二人の思い出に浸ったものである。実を言うと、文字が書かれたのは手紙ではなく、小さな「手鏡」であった。「手紙」よりも幼い字が書かれた「手鏡」のほうが趣がありそうであり、「手鏡」を主題にして二首にしたいとも思っていろいろひねくりまわしたが、うまくゆかず結局、「手紙」の一首にしてしまった。あらためて、「手鏡」に挑戦してみたい。
(2) 亡き妻が使いしと同じ茶碗柄ふと見かけしを求め帰りぬ
亡くなった妻が最後まで使っていた茶碗は、多分遺品整理の時に捨ててしまったものと思うが、その柄はかなりポピュラーなものでよく覚えている。町の茶碗屋さんで同じ柄のものをふと見かけたので、懐かしさのあまり買ってしまった。
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