(1) 古きよき時代のありき「酋長の娘」という歌聞くにつけても
昭和のはじめごろの歌に「酋長の娘」というのがある。日本の演歌師である石田一松(1902-1956年)作詞・作曲・歌唱による歌謡曲であって、1930(昭和5)年8月発売。前年創立されたポリドール最初のヒット曲だそうである。
わたしのラバさん 酋長の娘
色は黒いが 南洋じゃ美人
赤道直下 マーシャル群島
ヤシの木陰で テクテク踊る
以下略
この歌は今から見ると、差別的な表現がある、云々の批判もあるようだが、ゆったりとスローテンポで歌っていると、本当に「古きよき時代」という感じが伝わってくる。大変好きな歌です。
(2)母の手に果てしおみな子の悲しみをわがことのごとかなしみ嘆く
昨今、親が子を殺したりその逆のニュースが毎日のように新聞をにぎわしている。このようなことは何も今に始まったことではなくずっと昔からあったそうではあるが、それにしても、親しか頼る者のいないいたいけない実の子をゴルフバットで殴り殺すとは信じられなくやりきれない思いである。
母子群像 |
親子藤 |
(3)昨夜また逝きし息子が夢に顕つ暗き黄泉路を行きなずむらし
亡くなった次男の写真を見て次男を思い出すたびに、このような思いにかられる。
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サシバの渡り |
2012.10.22
Yukikaze