2012/08/08

日々の風景 -短歌教室(添削)(2012.8.8)


先の金曜日8月3日(金)は、浦和ロイヤルパインズホテルB1Fで「よみうりカルチャースクール」の第7回目の短歌教室があった。


(1) 吉野川心もとなきもぐり橋
aaaaaaaaaaaaaa渡れば近し亡き父の里

「もぐり橋」とは何ですか? 自分が辞書で調べたら載ってなかった。 → → → 潜水橋と言って、洪水のときには水の中にもぐってしまう橋で、吉野川にはたくさんあります。

→ → → 吉野川の橋をわたれば亡き父の
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa生まれし故郷の一条近し


(2) 五月雨に堤防まさに危うしと
aaaaaaaaaaaaaa父生(あ)れし日の村史にありし

「五月雨」という言い方も今は使わない。また、「生れし」などという言い方も今はしない。

→ → → 父が生まれしその日の村史詠みゆけば
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa川増水し堤防危うしとあり


(3) 阿波踊り父には出来ぬ言いわけあり
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaa損得ずくで踊るものかと 

これは何を言っているのか分からない → → → 阿波踊りの文句に「同じアホなら踊らにゃ損損」というのがあって、父はそのことを行っていた。

→ → → 踊らねば損などという阿波踊り
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaあほらしくて踊れるかと父踊らざりき


今回は(3)の歌は、もともと「ちょっと分かりにくいかな」と思っていたが、案の定言われてしまった。また、(1)、(2)の歌は、かなり推敲をした自信作であったが、上記のような言われ方をしてしまった。 しかし、もとの歌も捨てたものではないと思っている。また、杜澤先生のそのほかの指摘として、① 「語彙を増やしなさい」というものがあった。これは、私の歌ではないが、「岩浜」は「磯浜」、「小さき海」は「潮溜まり」などの指摘をふまえたもの。② 難しい語彙は使わないようにすること。「碧空」とか「青藍」などと言わずに「青空」でよい、と。この辺は心に留めておきたい。

2012.8.8
    Yukikaze



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