2012/08/02

短歌・俳句の風景 -その120(2012.8.2)

今回は短歌です。

『 乳呑子を見れば思ほゆわれも斯く
aaaaaaaaaaaaaaaaaaaa母が胸乳を手にさぐりけむ 』

横浜市の K.S さんの作品です。

さいたま市 「青葉園」の母子群像
子抱き土偶」

このテーマでは昔からたくさんの芸術作品が作られてきたように思います。上記の「子抱き土偶」は、八王子市川口町の宮田遺跡から発掘されたもので、今から約4500年も前のものだそうです。母親が横座りをして赤ん坊を膝の上にのせ、優しくてを添えて母乳を与えています。赤ん坊はちょっと一休みして、たらちねの母をあどけない表情で見上げています。惜しくもその母親の顔は失われていますが、温かく見下ろす幸せな空気がしのばれ、つい頬が緩みます。
この歌はまさに大昔からのこのような親子の情感を子供の側から感謝と懐旧の情を含めながらうまく表現しているように思います。

2012.8.2
  Yukikaze

0 件のコメント:

コメントを投稿