読書のしおり(その22)
『 3日もあれば海外旅行 』 吉田友和 光文社新書 614
毎日が日曜日の身としては、国内の温泉旅行などもいいがたまには海外、という言葉が頭をかすめた。海外は、現役時代に出張でアメリカにはずいぶん行ったが、ヨーロッパは一度だけ、それもノルウエーの極北部というあまりメジャーではないところだったし、アジアを含めそのほかの地域にはいたことがない。そう思いながら本屋さんに行ったらこのタイトルが目に入った。
この著者は、「週末海外」というライフスタイルを提唱し2005年にデビューした旅行作家である。さっそく買ってきて読み始めたが、結構面白くて一気に読んでしまい、自分でも週末旅行に行けそうな気になってきたから不思議だ。本書には週末の2日、3日を利用しての海外、特に東南アジアへの旅行のノウハウや裏技がいろいろと書かれてあり、私は何も週末の2日、3日に限定する必要はないのだが、大いに参考になった。
たとえば、下記に示す「日本からLCCで行ける海外の都市」なんていうのは、聞いてはいたが、改めてまとめて示されるとよく理解できる。
また、メタサーチと呼ばれる「横断型検索サイト」の存在も初めて知った。代表的なものは、「スカイスキャナー」というサイトだそうで、これはLCCも含めて、1000社を超える航空会社の何百万ものフライトを一括して検索できるものであり、ここで検索すれば、予約機能はないが、たいていの航空券は見つかる、というから便利なサイトだ。予約サイトは予約サイトでまた別にたくさんあって、著者お勧めのサイトを下記に示す。
本書には、旅の組み立て方、世界一周航空券の紹介、マイレージ・サービスの賢い付き合い方、ホテルやデジタル機器の活用方法に関するノウハウなどなど、海外旅行に関する有用な情報が記載されており、その方面に興味を持っておられる方は、ぜひ一読をお勧めします。
ただ、記載が東南アジアに片寄っており、たとえばインドやオーストラリアや中近東などへの言及が無く、少々残念な気がした。これは、週末の3日で行って帰ってくることが出来るところという、本書の趣旨からは難しいのかもしれないが、ヨーロッパやアメリカの例も少しではあるが載せられており、何とかならないものかと思った次第である。
2013.1.12
Yukikaze
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