(1) わが庭に猛暑厳冬咲き続くなでしこ愛(め)でて「おしん」をしのぶ
先生曰く :真夏から真冬まで本当に咲き続けているのか?
なでしこはそんな長持ちはしないはずだ
秋に植えたのではないか
答えて曰く : 本当に咲いています
今年の春に植えたのがずっと咲き続けています
自分でも不思議に思っています
→ → → → 我が庭のなでしこは、おしんしのばせて真夏も真冬も咲き続けいる
→ → → → 我が庭のなでしこは、おしんしのばせて夏も真冬の今も咲き続けいる
(2)蒐集せる満州国の古切手見つつその民の苦難を思う
今回の3首のうちではこの歌が一番いい
「蒐集せる満州国の古切手」とすると、満州の切手のみを収集しているようにも読める。
この際、「蒐集せる」は取ってしまったほうがよい
→ → → → 満州国の古き切手を眺めつつ当時の民らの苦難を思う
(3) 幸せを運ぶがごとくにこにこ(2525)のナンバー持てる車続けり
にこにこ(2525)の意味がわからない
→ 2525をにこにこと詠んだものです
2525ナンバーの車が2台立て続けに来たので詠んだものです
それなら、2525としてにこにことふるがなを付けること
→ → → → 幸せを運ぶが如き2525(にこにこ)のナンバーの車二台も続きゆく
そのほか、自分の歌ではないが印象に残ったものを一つ
Mさんの歌
「 公園にイルミネーションきらめきてLEDの青寒々と見ゆ 」
先生 : このままでは、冬なのかどうかがわからない
どうせ詠むなら、年末の感じを出したほうがよい
LEDとか青とか言うのは冬のイルミネーションなら当たり前ではないか
→ → → → 公園にイルミネーションきらめきてなにか気忙(きぜわ)しく年暮近づく
2012.12.22
Yukikaze
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