2012/11/05

短歌・俳句の風景 -その121(2012.11.5)

寺山修二の歌です。

『 ころがりしカンカン帽を追うごとく故郷の道駆けて帰らん 』


カンカン帽


この歌はなぜかしら郷愁を感じさせます。 風に飛ばされたカンカン帽、これは追いかけざるを得ない。故郷を離れて人生の荒波にもまれているとき、また何かの折に無性に故郷が懐かしくなる時もある。そのようなときに、何も考えずにとにかく故郷に飛んで帰りたい、という心情をうまく表現しており、好きな歌の一つである。

2012.11.5
  Yukikaze
 
 
 

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