2012/11/05

日々の風景 -子抱き土偶(2012.11.5)

10月22日に、八王子にある「南多摩高等学校」を訪問し、「子抱き土偶」を見せてもらった。

子抱き土偶については、パソコンで検索するといろいろ出てくるが、その代表的なものを引用しその紹介としたい。

『 今から40年ほど前の昭和43年8月、当時南高3年生で地歴部の菱山剛秀君が、八王子市川口町の宮田遺跡から発掘した「子抱き土偶」。
  今から約4,500年前の縄文時代中期のもので、乳児を抱いた土偶はとても珍しく、日本で初めての発見でした。
首から上が欠損しており、現存する高さは71mmと小さく、母親が幼子を抱いて横座りするその姿は、安産祈願の崇拝物なのでしょうか。
 この「子抱き土偶」は歴史教科書でも紹介され、日本の貴重な文化財として、最初は上野の国立博物館・考古館に展示されていましたが、現在では千葉県佐倉市の国立歴史民族博物館で実物を見ることができます。
 
 また、母校には、母親の頭部を復元したこのレプリカが寄贈されています。
さらに、八王子市の「郷土資料館」にも、レプリカが展示されていますが、頭部はありません。 』

ということで、今年の8月9日に八王子市の「郷土資料館」で頭部がないレプリカを、10月22日に、「南多摩高等学校」にある頭部を推定復元したレプリカを見せてもらってきました。
郷土資料館のもの2
南多摩高等学校
郷土資料館のもの1
南多摩高等学校のもの1
この土偶は高さが7センチ足らずの本当に小さなものですが、4500年前も今と同じように、母親が横座りをして乳児に乳を与えているこの姿に、私は心から感銘を受けました。 親が子をあやめ、またその逆の事件が頻発している昨今ですが、このような昔から受け継がれている我々のDNAを再認識したいものだと、改めて思った次第です。

2012.11.5
  Yukikaze


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