先週の金曜日、3月8日に浦和ロイヤルパインズホテルB1Fで「よみうりカルチャースクール」の第22回目の短歌教室があった。
(1) 遠縁に名を牛馬(うしうま)とう人ありき好々爺なれど往時しのばす
「とう」などと言い方はしないこと。きちっと「という」ということ。
「しのばす」という言い方が、ちょっと無理筋
→ → → 遠縁に牛馬という名の人ありき偉丈夫なりしが好々爺なりき
(2) 三十年(みとせ)まえ息子と歌いしアニメソング「キャプテンハーロック」持ち歌となる
今は、三十年を「みとせ」」などとは言わない。
→ → → 幼稚園児の息子とかって歌いにし「キャプテンハーロック」我の持ち歌
(3) 五月(さつき)晴れにみかんの白き花におい妻ありし日の五月(ごがつ)恋しき
みかんの花が白いのは自明のことであり、白き花などと言う必要はない。
また、最後は単に終止形の「しのばる」ではなく、下記のように連体形の「しのばるる」とした方
が「しのばれることよ」という意味になって余韻が残る。
→ → → 五月晴れにみかんの花のよき香りにおえば今は亡き妻しのばるる
先生より、一般的な注意として、「作者の個性をきちんと出すように心掛けること」というご指摘があった。
2013.3.11
Yukikaze
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