先週の金曜日6月15日(金)は、浦和パインズホテルB1Fで「よみうりカルチャースクール」の第三回目の短歌教室があった。
1.じじばばの夢はひろがる初孫の
未来は女医さんいや女優さん
女の子の将来の職業は、女医さんや女優さんだけではないだろう。
→ → 「初孫の女の子の将来を思いつつ
じじばば我ら夢が広がる」
2.言いたきこと怺(こら)えしときも多かりき
宮仕えの日々は遠くなりたり
なんとなく平凡に流れている。また、内容的には前段と後段で言っていることがほとんど同じ。「宮仕え」という表現もオーソドックスに「会社勤め」としたほうがよい。
→ → 「言いたきこと怺(こら)えるときも多かりしが
会社勤めの日々遠くなりたり」
3.彼岸花嫌う妻は病み眠りたり
ともに見し野にひがんばな咲く
「妻は病み眠りたり」は妻はもう亡くなっていると解釈すれば以下のようにしたほうがいいのではないか。
→ → 「彼岸花を嫌いし妻も今は亡く
ひがんばな咲く野を一人いく」
今日は、受講者の歌にからんで杜澤先生の歌が一首披露された。
「罪科(つみとが)のなき証にて首などという
くびれ目を魚(うお)らは持たず」
今日の先生のお話は、
(1)できるだけ上記の例のような「思想詠」を詠むように心がけること
(2)とにかく、何を言おうとしているのかが分かる歌にすること
いろいろと勉強になった。
2012.6.18
Yukikaze
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