2012/06/02

日々の風景 -短歌教室(添削)(2012.6.2)

昨日6月1日(金)は、浦和パインズホテルB1Fの「よみうりカルチャースクール」の短歌教室があった。私は2回目の参加。先生は、杜澤先生 今日は、まず私の投稿歌3首から添削に入った。初めに先生から、「和田さんはどこかの結社に入っていますか。」 否 「どこかに投稿していますか」 否 という問いかけから始まり、今日の和田さんの歌はかなり良くできている、とのお褒めの言葉をいただいた。しかし、実際の添削に入ると、添削後はもともとの投稿歌とはかなり違ったものになってしまった。

1.亢(たか)ぶること少なくなりぬと吐息つつ
                                      雨にぬれいるわれもこう見る   

「吐息つつ、という言い方はない 『し』を入れて、吐息しつつとすべき」、「亢ぶる、という字は常用漢字にはない  昂る、のほうがよい」、「われもこう、は吾亦紅と漢字で書いたほうがよい ∵ 『ぬれいるわれも』とひらがなばかりでは読み間違えられてしまう」、「この順番では説明的になりすぎる 吾亦紅みる、を前に持ってきたほうがよい」

→ → 「雨に濡れいる吾亦紅見おり
                                 昂ること少なくなり来し吾を思いつつ」


2.遥かなる時を隔てて至宝となる
                             合掌土偶を息のみて見る    

「前の歌も『見る』で終わっている  偶然だろうが、話したほうがよい」、「・・・至宝となる、までが合掌土偶にかかる修飾語となっており『頭でっかち』である。 バランスが悪い」、「『息のみて』というのはすさまじい驚きを表す語であり、この場合『嘘っぽい』 『見惚るる』ぐらいがよい」、「添削例のごとく、『連体止め』+『体言止め』としたほうが感動が伝わりやすい」

→ → 「美しさにしばし見惚るる古墳より
                                      出土せし小さき合掌土偶」


3.次の世もせわしくあらむわが妻は
                           四月(よつき)経ちても夢にだに出ず

「短歌では四月(よつき)という言い方はしない  四箇月というべき」、「だにでず という言い方はつまった感じで舌を噛みそうだ さえでず のほうがマシ」、「『次の世』という言い方は一般的ではない 『あの世』でいいのではないか」

→ → 「あの世に逝きても忙しき妻か
                                   四箇月経ちしが夢にもあらわるるなし」

今日もいろいろ言われたが、勉強になった。
ただ、先生の添削には納得できるところもあるがそうでないところもある。
今後も、きっちり推敲した歌を提出していきたい。

2012.6.2
   Yukikaze

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