2013/05/01

日々の風景 -短歌教室(添削)(2013.5.1)

    先々週の金曜日、4月19日に浦和ロイヤルパインズホテルB1Fで「よみうりカルチャースクール」の第26回目の短歌教室があった。

(1) 老いし友が「鈴懸の径(すずかけのみち)」をギターにて弾き語りつつ遠い目となる 

 「弾き語る」というのは名詞であり、「弾き語りつつ」という言い方はない。あえて言うなら、「弾き語りしつつ」となる。 また、「鈴懸の径(すずかけのみち)」は誰でもが知っている歌であり、振り仮名は不要。
  
 → → →  「鈴懸の径」をギターで歌いつつわが老いし友遠き目をせり


(2) 「遥(はる)ちゃん」と呼ばれし姉は新一年生、弟を「奏真(そうま)」と呼び捨てにする
  
 誰から 「遥ちゃん」と呼ばれているのか、また、今まで「奏真(そうま)」のことを「そうちゃん」と呼んでいたことが分からない。

→ → → いままでは弟を「そうちゃん」と呼びいしが一年生となりし遥音ちゃんは「奏真(そうま)」とぞ呼ぶ

→ → → 娘の子遥音は一年生となりてより弟の名を呼びつけにする

→ → → わが孫の遥音ちゃんは一年生になりてより弟を呼びつけで呼ぶようになる

→ → → 一年生になりしわが孫の遥音ちゃん弟を呼びつけで呼ぶようになる

→ → → 一年生になりし孫の遥音ちゃん弟に優しきものいいをする


(3) 野に山に桜の花が満つるごとわが歌の調べ豊かなれかし

 「野に山に桜の花が満つる」ことはありえない。

→ → → わが生きの上(へ)に一首でもよし豊かなる調べまとえる短歌詠みたし

→ → → 木に花咲くごとく世に喜びを分かつ歌われにはなしと立ち止まりたり

→ → → 野に山に花咲く春よわが歌の調べ豊かに生まれ出でこよ

明恵上人の歌
  「 あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかかやあかあかや月 」

今回も、かなり自信を持って提出した歌であったが、ずたずたにされてしまった。 なかなか難しいものだ。

Mさんの歌:
「 つかのまに桜は若葉となりゆきて四月の光まぶしく仰ぐ 」

「つかのまに」とは「瞬間に」という意味であり、この場合はふさわしくない。また「光まぶしく仰ぐ」は「まぶしみ仰ぐ」が正しい言い方だ。

→ → → 花のあと芽を吹き初めし公園の桜並木をまぶしみ仰ぐ

→ → → 花のあと芽を吹き初めし街路樹の桜並木をまぶしみ仰ぐ


2013.5.1
  Yukikaze

1 件のコメント:

  1. Yukikaze様
    私は四国在住の重藤 あゆ美と申します。
    Yukikaze様の2012年7月31日の吉野川のお写真を使わせて頂けないかというお願いです。
    実は今、四国をPRする資料を制作中です。海外の人向けのものです。営利目的ではありません。
    shigeto@oceansjapan.com
    上記のメールに返信宜しくお願いします。
    詳しい事はご説明致します。

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