そこからすぐのところに目指す「瑞勝の湯」はあった。
とても立派な日帰り施設で、戸倉上山田温泉の観光協会では「共同浴場」として紹介されており、 内部も広々していて清潔で、お風呂も外観などからも想像出来る通りとても充実している。まず内湯。石を配した趣ある内湯大浴場。源泉からの湯量が豊富で、浴槽のお湯は毎日全湯量を入れ替えているそうで、いつでも清潔で、温泉の薬効も新鮮なお湯が楽しめそうだ
湯はほんのり白く濁る透明度の高いもので、どうやらちゃんと掛け流されている様子、甘い硫黄臭がほのかに香り、肌触りがツルツルしてなかなか気持ちがいい。 内湯には他にサウナ、寝湯、水風呂などがある。続いて露天。露天には10人程度入れる広めの湯船、壷湯、寝湯、などがある。 湯船は広めでこちらも硫黄臭が香るお湯が掛け流されており、なんと、湯船の前にはテレビがあり、見ながら入る事が出来る造りになっている。
瑞勝の湯外観 |
瑞勝の湯玄関 |
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内湯 |
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内湯のジェットバス |
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露天風呂 |
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露天風呂のお湯 |
650円と少し高いのが残念だが、お湯も悪くなく、施設も広々としておりかつ清潔で全体的にとても快適。施設重視でお湯にも多少期待する人にはお勧めが出来る一湯だと思う。
来て良かったと思いました。
さて、10時45分ごろに「瑞勝の湯」を後にし、すぐそばを流れている、千曲川を眺めに行った。瑞勝の湯のすぐ近くの橋「万葉橋」と、戸倉駅近くの「大正橋」の上から何枚か写真を撮った。
万葉橋から望む千曲川 |
大正橋から望む千曲川 |
歌謡曲「千曲川」の歌碑 |
温泉の開祖「坂井量之助翁」顕彰碑 |
そのあと、どこに行くか迷ったが、姨捨の伝説で有名な「姨捨」に行くことにした。ここは、田毎の月で知られ、千枚田と呼ばれることもあるそうだ。JR姨捨駅まで約5km、タクシーに乗るまでもないし、また天気もすこぶるいいので歩いて行くことにした。聞けば、JR姨捨駅までは乗合バスがあるそうであるが、あいにく日曜日は運行していないということであった。日曜日運休の乗合バスとは一体何者か。道は前半は平たんな道であったが後半は上りの坂道。約1時間かけてJR姨捨駅の手前にある棚田に到着。なるほど、山の斜面に小さいのは畳一畳程のものも含めてたくさんの棚田がひしめいている。一枚一枚数えて999枚まで数えたが、1000枚にはあと一つ足りない。よく見たら自分が立っている足元が1000枚目の棚田だった、という話も残っているそうだ。これ全部に水が張られた時期の月夜に眺めれば、確かに田毎の月が見られるのもうなずける。さぞかし、きれいで幻想的な光景に違いない。私が見たのは、5月5日のうららかな春の真昼時であったが、所々の棚田に水が張られている程度で棚田全部に水が張られることはないのではないだろうか、と思った。ただ、昔の当該農民・百姓は食うや食わずで、田毎の月などとしゃれたことなど言ってはおれなかったに違いない。なにせ、老人は60歳になったら山に捨てるべし、などという伝説が残る土地である。また、私の頭にある棚田は、石垣を組んで棚田を作っているイメージであるが、ここの棚田は石垣は一切使わず、すべて切り立った「土手」であった。棚田をゆっくり見物した後、15分ほど歩いてようやくJR姨捨駅に到着した。
おばすて棚田の案内標識 |
棚田の景観1 |
棚田の景観2 |
棚田の景観3 |
JR姨捨駅 |
姨捨駅の表示 |
JR姨捨駅からの景観 |
JR篠ノ井線の電車(姨捨駅) |
14時8分の長野行の電車に乗って長野駅到着は14時50分ごろであった。15時ちょうどの長野駅発 新宿行の高速バスを予約しておいたので、そのバスに何とか滑り込みセーフ。あとは高速バスで新宿到着後、埼京線で浦和の自宅へと帰る手順であるが、バスの新宿到着が予定の18時40分を3時間もオーバーして新宿駅西口のバスターミナルに着いたのは21時40分ごろであった。ゴールデンウイークの最終日の渋滞が一番激しい時間帯とぶつかってしまったので、仕方がない。
以上、信州駆け足旅行記でした。
2013.5.13
Yukikaze
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