「 草生うるここが故郷思い出に残るものなき家跡に立つ 」
という状況だ。涙も出ない。跡地の上に高層マンションか何かが立って、それこそ跡かたもなくなるよりはマシと思うほかない。
ケアハウス「やぶつばき」 の正面 |
「やぶつばき」のホール |
家跡の周りに建っている家々(2) |
家跡の周りに建ている家々(1) 向こう側に見えるのは、米生中学校 |
思い出に残るものなき 家跡に立つ |
家跡地の駐車場 |
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19歳まで過ごした家と庭(2) |
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19歳まで過ごした家と庭(1) |
そのあと、思い出をたよりに市内をあちこちドライブしてみた。思いもよらないところに思いもしないものが建っていたり、昔のままの姿が残っていたりと感慨ひとしおである。思いもよらないところに思いもしないものが建っていたのは、住んでいた家の近くであるが、以前はなにもないただの草地だったところに「大牟田温泉 http://mangetsunoyu.web.fc2.com/ 」という立派な温泉施設が建っていたり、町の真ん中に「ゆめタウン大牟田」や「イオンモール大牟田」などの大規模商業施設が出現したりしていたことである。大牟田温泉は、別名「満月の湯」といって、泉質はアルカリ性単純温泉、美肌効果をうたっているみたいである。ちょっと寄ってみたが、平日にもかかわらず、来訪者も多く結構繁盛しているみたいだ。「ゆめタウン大牟田」や「イオンモール大牟田」は、全国あちこちにある大規模施設の大牟田版であるが、これらができたおかげで、以前の町の中心的存在であった、松屋や井筒屋が撤退を余儀なくされたそうで、あまり繁盛しているようにも思えず、仮に将来これらの大規模商業施設がつぶれたりしたら、大牟田はそれこそもう見る影もなくなってしまうのではないかと余計な心配をしたりする。
大牟田温泉「満月の湯」の玄関 |
大牟田温泉の駐車場 結構繁盛している |
ゆめタウン大牟田 |
イオンモール大牟田 |
昔のままの姿があったのは、駛馬(はやめ)天満宮 http://www.sekoia.org/hatumoude/hayame_j.htm である。車であちこち走りまわっている時、偶然にこの天満宮の前を通りかかった。小さい時、お正月には燕尾服を着た父に連れられて毎年ここに来たものだ。前の道も周りもすっかり様子が変わってしまっていたので、ここに来るまではまったく予想もしていなかった。早速お参りをしてきた。
駛馬天満宮 |
駛馬天満宮の幟 |
三池工業高校の名は高校野球ファンなら知っているはずだ。ご存じ、1965年(昭和40年)の第47回全校高等学校野球選手権大会で、初出場初優勝を飾ったことで有名である。その時の原貢監督は、その後東海大相模高校や東海大学の監督を務めた。長男辰徳は現巨人監督。
三池工業高等学校 |
三池工業高等学校正門前の坂 |
そのあと、私が小さかったころ一番の繁華街であった「銀座通り」に行ってみた。この通りに松屋というデパートがあって、たまに父に連れられて、あの格子戸付きのエレベーター(生意気にエレベーターガールもいたしエレベーターとはそんなものだと思っていた)に乗ってたぶん5階ぐらいだったと思うがそのデパートの食堂で昼ご飯を食べるのが楽しみであった。松屋は地元企業として頑張ってやってきて、大牟田市民からも愛着を持ってみられていたようであるが、いかんせん、ゆめタウンやイオンなどの大規模商業施設が進出してきてはなすすべもなく、2004年(平成16年)に健闘空しく倒産したそうだ。その跡地は更地にされ駐車場になっている。また、銀座通りもいわゆる「シャッター通り」で歩いている人がほとんどいない。びっくりするような寂れようだ。
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在りし日の松屋正門入口 |
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懐かしの松屋 |
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松屋跡地の駐車場 |
現在の大牟田銀座通り |
22日の夜は、高等学校の同窓生5人と飲みながら懇談を行った。東京では、首都圏にいる同窓生たちとほとんど毎月飲み会をやっているが、ここではほとんどが高校卒業以来50年ぶりの対面だ。18時30分にYa君がホテルのロビーまで迎えに来てくれた。そのあと一緒に近くの料理屋に行って21時過ぎまで大いに飲みかつ語り合った。集まった私を入れて6人のうち2人がまだ現役みたいだ。Ya君は大学を出て魚屋さんになったと当時大いに話題になったが、今は悠々自適で旅行が趣味のようだ。今回の同窓生の集まりについて、Ya君には大変お世話になった。T君は、退職後お茶の先生をやっているそうであり、あくる日の午前中に自宅に誘われた。Yo君は、電気工事士関係の仕事を老化防止を兼ねてやっているようだ。S君は病院の理事長。O君は悠々自適の生活、とそれぞれだが、みな健康で元気そうなのがうれしい。
Ya君と |
集まった面々 |
以上、4月22日の状況でした。
2013.5.16
Yukikaze
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