2013/05/29

日々の風景 -短歌教室(提出)(2013.5.29)

5月31日の短歌教室用として下記の3首を提出した。
 
 今回はテーマはばらばらになってしまった。

(1) 故郷の字名なつかし青無塚(あおむずか)今は味気なし青葉町となる

 4月21日と22日、20数年ぶりに19歳までを過ごした大牟田を訪れた。私が住んでいた場所は「青無塚(あおむずか)」と呼ばれていたが、今は「青葉町」となっている。「青葉」という名称は全国各地に無数にありそうだが、「青無塚(あおむずか)」という地名はそうそうあるものではない、と思う。

現在の青葉町(1)
遠くに見えるのは三池山
現在の青葉町(2)
遠くに見えるのは小岱山(しょうたいざん)

 










(2) 「天然の美」演奏しつつ練り歩くチンドン屋見き父の肩車に

 今もあるらしいが、私が小さい頃は「チンドン屋」が町の繁華街を、大抵クラリネット、鐘、太鼓で例の哀愁のある「天然の美(美しき天然、ともいう)」を奏でながら練り歩いていたものだった。


チンドン屋
天然の美(美しき天然)











田中穂積が天然の美を作曲する
動機となった佐世保の九十九島
作曲者「田中穂積」の顕彰碑










(3) 花すぎて桜の若葉雨ごとに力満つるを羨しみて見る

 桜は、花が散ると若葉がぐんぐんと出てきて見る間に緑一色になる。この、日に日に若葉が茂っていく様子は見ていてもとてもすがすがしくて気持ちがいいものだ。この若葉が力を増していくありさまは、一面うらやましい気もする。



遅咲きの桜と若葉

日立平和通の桜の若葉










2013.5.29
   Yukikaze



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